アメリカの暴動について、政治学科卒のライフコーチが思うこと
ライフコーチ関口梓のブログです。Los Angelesより、わたしたちの大切な毎日がエフォートレスに輝くヒントをお届けしています。
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タイトル、いかにもnoteのブログにありそう(笑)
ミネソタ州ミネアポリスでの警察官による黒人殺害事件を発端としたデモ活動が、全米に拡がっています。
南カリフォルニアでは大規模デモや、それとは別の(どさくさ感満載な)略奪行為が横行しており、LAでは被害の大きいダウンタウンのみならず、ビバリーヒルズやハリウッド(我が家もこの辺り)も含めて、先週末から夜間のCurfew(外出禁止令)が出ています。
CurfewでもQuarantine(自粛)でも、家に居るのは同じなので、いいんですけどね。美しいサンセットに、ものものしい警察のヘリコプターの組み合わせ、まるでジブリの世界観のよう。
個人的には、大好きなメルローズアヴェニューやTHE GROVE(LAで最もイケてるオープンスタイルのモール)でも略奪行為があったということが悲しい・・・自粛が明けたら行きたかった場所なのに(涙)
どんなに自粛が長引こうが、暴動が起きようが、ひたすら美しいサンセットを魅せてくれるカリフォルニアよ、いつもありがとう。
バラク・オバマ元大統領がこの事態を受け、「真の変革には、暴力は論外、ProtestとPoliticsの両面が必要だ」という声明を発表。さすが、心が煩雑になった大衆へ向けて、頭を整理させてくれるパワーワードを投げかけてくれていると思います。
個人的解釈になりますが、
Protest(抗議、反対運動)とは、自らの声を持ち、その声を上げていくこと。
Politics(政治参加)とは、自分の声が反映される社会に向けて、代理で動いてくれる制度に積極的に関わること。
もう、大正論。ただもう一つ『P』を付け加えたくなってしまうのが、「政治学科出身ライフコーチ」の性というもの(笑)大衆心理の反映である政治学はもはや心理学だと思っています。
わたしの考える3つ目の『P』は、Perspective(見方、視点、大局観)です。
オバマ元大統領の「2つのP」だけでは、世界は変わらない。個人個人の「視点・心の態度」を変えることでしか、本物の変容はもたらされません。
逆に言えば、Perspectiveさえ変われば、大きな変化が約束されている。これはどんな社会(人間関係)の中で生きている人にとっても、フェアな条件。現在の自分のステージにいながら、平和のためにいますぐ取り組めることでもある。
確かにアメリカで現在起きていることや、マイノリティー差別に苦しむ人々へ、わたし個人が力になれる具体的アクションはないに等しい(うちでじっとしていることくらい)。アメリカに住まわせてもらっているいち日本人としては、この件に関して、ProtestやPoliticsを掲げるのもなかなか難しい。日本にいるみなさんもまた、対岸の火事という感覚でしょう。
それでも、やはり「起きている現象は個々の意識の現れ」なのですから、コロナや経済格差などの状況も含めて、世界に対する思い方を変えるという役割がそれぞれにあると思うのです。
具体的には、マイノリティー差別とまではいかなくても、日常で各々が体験する「大切に扱われていない気がして悲しくなること」について、不満を抱えるのではなく、視点を変えてみる。コーチングでは「リフレーミング(捉え直し)」と呼ばれるものです。
「自分が大切に扱われていない」と感じるのは悪いことではありません。素直にそう思ったのですから、否定しなくていい。ただその思いの行く末として、「悲しい、悔しい、相手を打ちのめさなければ気が済まない(笑)」という方向へ流れる思考を一旦ストップして、こう考えてみます。
「大切に扱われなくて嫌だった!ということは、わたしの望みは、大切に扱われること。大切に扱われたいんだな〜〜〜〜。だって、大切に扱われるのって心地いいし、温かい気持ちになる。生きててよかった、自分も誰かを大切にしたいと思えるから」
さらに
「そう考えると、誰かを大切にすること自体が素敵なことだな。大切に扱われたり、扱ったり。このやりとりができる能力が備わっていることがありがたいし、人間ってなんてうまくできているんだろう。大切に扱わないと決めてそうする自由があるのも、ある意味素晴らしい。いつでも、自分の気持ちと行動は選べる!」
このように考えたとき、心がホッとしたり、少なくとも不満だらけで相手を責めていた瞬間よりは楽になっていることに気づくはずです。
不満があるということは、その地点には、逆に「こうだったら嬉しい」という望みが浮き彫りになっているということ。その「嬉しいイメージ」のほうにフォーカスすればそのことをどんどん引き寄せます。「不満」にフォーカスし続けると、嫌な気分が持続し、その通りのことが引き寄せられます。
・・・こう考えると、現状を嘆くことって、この世でもっとも非生産的な行為であるかわかるはず!
捉え直す言葉はなんでもいいのですが、あなたの心がホッと心地よくなる(エフォートレスになる)ことがポイント。その地点に到達したら、Perspectiveの転換が見事になされたということです。
ミネアポリスでデモに参加していた20代の黒人男性は、CNNのカメラに向かって放った言葉。
「ただ安全を感じたいだけなんだ。・・・・(この後はProtestを訴える言葉が続く)」
この人、最高!最初に「どうなったら嬉しいか」をちゃんと提言している!(ご本人は必死でそのつもりはないでしょうが、スピーチとして素晴らしい・・)
環境問題やLGBTの問題も同じで、不安や不満からプロテストしても意味はないのです。どうなりたいのか?何を感じて暮らたいのか?何を望んでいるのか?を、建設的に表現することから始められたら。
活動家ではない普通のわたしたちも、それぞれの生活で「望みを建設的に表現する」ことをやっていきたいですね。そうすることのほうが、不満だらけで重たく過ごすより無理がなく、ワクワクするアクションなのですから「やらない手はない」と思います。
次にあなたが不満を感じる瞬間=Perspectiveを変えるチャンスを、楽しみにして過ごしましょう。
今日をエフォートレスに。
がんばらないけど、心地よいPerspectiveをそのつど選ぶことはさぼらない。
Be Effortlessly YOU!!!
AZUSA
参考記事:Courrier Japon 『暴力ではなく平和的デモと政治参加を バラク・オバマ「真の変化をもたらすうには、プロテストとポリティクスの両方が必要だ」』
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