仕事は「行為」ではなく「表現」の時代!
2020年という嵐の時期をくぐり抜けて、「働くこと」への価値観が変わった人も多かったのではないでしょうか。
クライアントのお悩みや読者さんからいただくご相談の内容からも、女性たちの仕事との向き合い方が変わってきているのを感じます。
エフォートレス女子さんたちにとって、仕事はお金を稼ぐ「行為」から、自分らしさを発揮して誰かと一緒に笑顔になる「表現」に変わってきているのです。
パリに留学していたころ、大学生だったわたしは将来について悩んでいました。
「悩んでいる」といっても、選択肢は「就活をする」の一択。その範囲内で、どんな業種を受けるかなどを迷っていただけでしたが。
そんな中、パリで出会ったフランス人の友人たちはとても自由に見えました。
日本と比べてエリート主義が徹底していることや、失業大国という悲しい現実もあり、アルバイトのような非正規雇用で働いている若年層が多かったフランス。
印象的だったのは、フランス語ではどんな形式でのアルバイトにも「仕事(travail)」という呼び方しかなかったことでした。
日本の就活で選ぶのは自分の「人生」ではなく「企業」。かたや、企業という枠組みに収まらない自分を想像すると不安になってしまう。
そんな心境だったので、レンタルビデオ店員、ベビーシッター、ギャルソン(ウェイター)など、どんなアルバイトも「仕事」と呼んでいるフランス人がかっこよく、うらやましく思えたのです。
日本では、アルバイトやパートのことを「仕事」とは呼ばない傾向にあります。アルバイトに出かけるとき「今日は仕事だから」とはあまり言わないですよね。「バイト」って言う。
日本人の感覚では、「仕事と呼べるもの」と「呼べないもの」が無意識に区別されているのです。進路を考える若者にとっては、「仕事とは呼べないもの」のジャンルは選びづらい世間的圧力のようなものがあるように感じる。
「仕事」と呼んでもいいほうの仕事をしている人ですら、正規or非正規か(契約社員、臨時職員、派遣社員 、フリーランスなど)」の区分けを、必要のない場面でも伝えていたりするのではないでしょうか。
ましてや専業主婦や子育てをされている方は、最重要&最難関のスキルを発揮されているにも関わらず、世間的には「仕事」とは思ってもらえない。
・・・これって一体。
誰もが自分の活動を、堂々と「仕事」と呼べたらいいのにね。
留学当時に公開された映画『アメリ』の主人公が、ウェイトレスの「仕事」を持って心豊かに過ごしている設定に憧れました。(『アメリ』をリアルタイムでパリの映画館で観たことは人生の自慢です♡)
わたしは塾講師のアルバイトをしていて、とても向いていると感じていました。でも、就職せずに塾講師を続けようとは思わないわけです。そうしてなんだかわからないまま会社員になる(会社も楽しいけどね)。好きで向いていることを仕事にしないなんて、変なの・・・
だから就活中は、吉本ばななの『海のふた』に出てくる、海沿いでかき氷屋さんを始める主人公もうらやましかったです。そんな自由な世界が存在しているのかと。人形を作ってネットで売るとか、そういういまでは当たり前のことも新鮮な時代だったし。
当時の反動か(笑)、現在、たいそう浮世離れした仕事(立場?)に就いてしまいましたが、そんな人生を選んでよかったなと思います。(企業勤めがよくないと言っているわけではありません。会社で働くのは楽しかったし、いまでも憧れています)
若いうちは勢いであたらしい世界に飛び込んでみることも大事だと思いますが、30代半ばくらいで「え?わたしがしたいことって何だっけ?」とそもそも論に悩むことになり、ライフコーチングで見直す人も少なくない。その前に身体を壊して強制リセットがかかる人もいます。
最初に選ぶ段階で、もっと自由に「仕事」というものを捉えられたらいいですよね。
モンテッソーリ教育の空間には、毎日、子どもたちが好きに選べるような活動が用意されており、それらは「お仕事(works)」と呼ばれています。
自分で選んだ「お仕事」に邁進する子どもたちはキラキラして、どれだけ観察していても飽きないです。
大人も同じ。まず、「仕事」は自分で選ぶものです。これは絶対!
いくら「自分で選んだつもり」でも誰かの価値観に左右されていることがあるので要注意です。
見分け方は簡単です。
自分で選んだという自負がある活動をしているなら、他人の動向は気にならないはず。自分軸で選んだということは、誰とも比べようのない道を歩んでいる。そんな確固たる感覚を持っているはずなのです。
冒頭に書いたように、これからの時代の「仕事」とは、「行為」ではなく「表現」。
仕事で自己表現をする、というとクリエイティブな職業を思い浮かべがちですが、それに限らずあらゆる仕事(自主活動)において、「自分はどんな風に、何を感じながらworkしたいか」という視点を持ち、実践することは立派なは自己表現です。
何をするかではなく、どんな自分でありたいか?そこを突き詰めた先に自然とやっていることが、きっとあなたの天職。
「成果」「実績」も大切ですが、「表現(美学・ありたい姿)」を追求することはもっと大切。
それぞれが自分らしい「表現」をまっとうしている自信をもって、他の人の「表現」もしなやかに受け入れていけたら、世界はさらに自由でおもしろい場所になるのかな、と思います。
今日をエフォートレスに。
がんばらないけど、「仕事」を通してどうありたいかを日々確認することはさぼらない。
Be Effortlessly YOU!!
AZUSA
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