選択に自信が持てないときにやりがちなこと
ブルクックリンのグリーンポイントにあるMamanというカフェにて。春らしいディッシュで目も心も元気に。こんにちは。ライフコーチの関口梓です。NYのカフェでよく見るこういうデコボコしたテーブルのエフォートレス感、好きだな〜。
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コーチングセッションで、クライアントがやりたいことについてお話しされる際、その理由の説明がとても長いことがあります。そんなに理由を並べ立ててくださらなくても、その方が「やってみたい!とひらめいた」という以上に、説得力のある理由はないと思うのです。
日常でも、ある選択をするとき、「なぜ、そうすることがもっともよい決断なのか」ということを、周りにとうとうと語っていたりしませんか? 休みを取って旅行へ行く、婚活する、大きな買い物をする、転職活動を始める、ダメ男と呼ばれる彼と別れないことにする、・・ 周りからすると「へ〜そうするんだ〜」くらいの印象ですが、自分が語る「そうする理由の説明」がやたら長いときは要注意です。
たとえば、悩みを相談した友人のアドバイスのおかげで、その場ではAという結論が出たとします。しかし、次の日には心境の変化もあり、やはりBという解決策を試してみたくなることがあるものです。
その次に同じ友人に会ったとき、「この間はAにすることに決めたじゃない?でもあの後、〜〜〜〜〜〜といろんなことがあって、やっぱりBにしようと思うの!」と(多少気まずいですが)説明をすることになります。 この「〜〜〜〜〜〜〜〜」の説明部分を、わたしたちはまあ長々と(それも流暢に)話します。「ころっと変わっちゃったように見えるけど、わたしの中では矛盾はないんだよ」と相手に知らせたいのです。
説明が長くなるのは、そこに何かしらの「罪悪感」があるからです。
「せっかく友人に話を聞いてもらったのに、ころっと考えを変えたようで自分勝手と思われそう」
「ちゃんと恋愛してから結婚したかったから、婚活するのは少し格好悪い気がする」
「みんないまの職場でそれなりに我慢しているのに、自分だけ転職するのは申し訳ない気がする」
こういった罪悪感を払拭したくて、なんとか周りに納得してもらえるような“もっともらしい理由”が必要になります。
ここで納得させたいのは、実は「周り」ではなく「自分自身」だったりします。 コーチングセッションでもまた、一見コーチに対して「やりたいことをやる理由」を説明してくださっているようでいて、実際にはご自分にGOを出すか出さないかだけの問題なのです。
あなたがもし、女子会などでいつも長々と“もっともらしい理由”を語る「お得意のくだり」をお持ちだとしたら、一度、ご自分にGOを出すにあたり引っかかっている「罪悪感」に注目してみてください。
その罪悪感がどんなものであれ、特に意味はありません。それは言い訳にすぎません。 どうか「罪悪感」を言い訳にせず、あなたらしいエフォートレスな決断をなさってください。
例え100時間、誰かに相談しても、結局はその結論になるはずですから(笑)
引越し先のお部屋も、パートナーも、ブランドのIT BAGも、一目見てピンときたらシンプルにゲットしちゃっていいのです。そこには「ピンときた」以上の理由は必要はありません♩
今日をエフォートレスに。 がんばらないけど、自分にGOを出すことはさぼらない。 
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『ニューヨークのライフコーチが教える ありのまま輝く エフォートレスな生き方』(大和書房)

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