比較が消えてしまう方程式
LA在住ライフコーチの関口梓です。
今日は、比較・嫉妬問題について。
たとえば子育て中のママが苦しい思いをしているとき、「世の中には子どもがいない人もいるのだから、あなたは幸せだよ。だからがんばって」という比較論を持ち出すのはどうかと思います。
その人の、その状況で、精一杯やっていて、苦しいものは苦しいのだから。
職場の人間関係に疲れている人に「そんなにいい会社で働けているのだから、そのくらいは我慢するしかないよね」と声をかけるのも同じこと。
「そうだ、他の人に比べてわたしは幸せなんだから、がんばらなきゃ」と前向きになれるに越したことはないですが、本当にきついときは無理じゃないでしょうか。
本当にきついとき。逃げたくても出口がどこにも見当たらないとき。自分が属している範囲で起こっていること(ドラマ)だけしか見えなくなっているとき。
そんなとき、わたしたちにとって「比較」は意味を成さなくなるのです。
狭い範囲のドラマに集中することで、「比較」ができなくなる(他人のことを考えられなくなる)・・・ということはですよ?
誰かと自分を比較して、嫉妬や自己卑下に襲われるときに、この法則を逆利用できると思うのです!
方程式はこうです。
誰かと自分を比較して落ち込んだら→“意図的に”狭い範囲のドラマに集中することで→比較が消える(楽になる)
この場合の「狭い範囲のドラマに集中する」とは、次のようなことをさします。
- 大好きな動画、映画、小説、音楽、アイドル、ゲーム、スポーツの趣味没頭する
- 次に楽しみにしているイベント(デート、旅行、女子会など)の計画を熱心に立てて夢を広げる
- お茶やコーヒーをていねいに淹れたり、ゆっくり料理をする
- クローゼットや冷蔵庫の整理を、制限時間を決めて徹底的にやる
- お気に入りのカフェでジャーナリングをする(テーマは『これまで成し遂げたことで自分をちゃんと褒めていなかったと思うこと』『いま自分がやるべきこと』などをリストアップしてみて♡)
英語だと too much into it (没頭しすぎている・それ以外考えられなくなっている)している状態。これをつくりだすと、よくも悪くも、他人のことを考える隙がなくなります。
自分を知り、誰かを思いやり、豊かな人生を送るために、比較は必ずしも悪いことではありません。ただ、比較しすぎて疲れたときは、「何かに没頭する」を試してみてくださいね。
よくも悪くも。すべての事象は表裏一体。どう捉えるかはあなた次第です。
今日をエフォートレスに。
がんばらないけど、ネガティヴを使って実験してみることはさぼらない。
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