仕事で決断できないときに見失っていること
SUMMARY
仕事で決断を迫られたとき、損得勘定や義理、他人の目を気にしすぎてどうしていいかわからない!そんなときに有効なのは「たった1つのこと」を思い出してみることです。スティーブ・ジョブズが感心したという人物がそのヒントを教えてくれます。
|あのスティーブ・ジョブズにNOを突きつけた男
1985年にNeXTという会社を立ち上げたスティーブ・ジョブズは、会社のロゴをデザインするグラフィックデザイナーを探していました。その結果、当時から有名だったポール・ランドという人物に依頼したいと考えます。
「ロゴデザインの案をいくつか候補として出してほしい」
「候補の中からいいものをNext社側で選別、採用する」
このような条件で依頼をかけたところ、ポール・ランドから意外な返事が来たといいます。その返事とはこのようなものでした。
『いくつも候補など出しません。仕事はしますよ。それで気に入らなければ、使わなくてもかまいません。候補がいくつもほしいなら、ほかを当たればいい。わたしは、自分の知るかぎり最高の答えをひとつだけ出します。使うかどうかの判断は、そちらでしてください』
この返信に胸を打たれたジョブズは、ポール・ランドに敬意を払い、長期的に仕事を依頼することになったそうです。
|自分の知る限り、最高の答えをひとつだけ
ポールの回答とは、仕事(人生)において、何を大切にしたいのかが明確にわかっている者だけが言えるものではないでしょうか。「いちばん大切なことは何か?」それさえクリアであれば、迷うことがなくなります。“魅力はあるけれど、本質的ではない”ものごとのすべてにNOと言うことができるのです。そうすることで最大のチャンスにYESと言う結果を得ることになるでしょう。
もしいま、あなたが何かに迷っているとしたら、「人生でもっとも大切にしたい、たったひとつの価値」を見直す時期に来ているのかもしれません。
「目の前の状況において、いま、もっとも重要なことは?」
「たった1つのことしかできないとしたら何をする?」
この質問について、ジャーナリングしてみましょう。あなたの才能がムダ使いされている状況が改善され、人生がシンプルに、豊かなものとなりますように。
参考文献:グレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』(かんき出版)
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