ブレない目標の描き方
都会から自然の多い場所へ移住して、オーガニックオリーブの栽培を始めたというご夫婦のブログに、印象的なことが書いてありました。
オリーブ栽培をここでしたいという場所はすぐに決まったが、農業でいきなり生計を立てるのは難しいので、五年くらいは無収入でなんとかするという計画を立て、土を耕すところから始まり、オリーブを植えて、ときには天候にやられてしまったりといったトライ&エラーの末………
約三年後、ようやく満足のいくオリーブの実を収穫して、ほんの少量、初めての「自分で作ったオリーブオイル」を抽出できたそうです。その喜びの味わい深さは計り知れないですよね。素敵だなぁ。
彼らのライフスタイルは憧れられることが多く、田舎でのスローライフを望む人たちから「どのようにすれば農業(オリーブ栽培)で生計を立てていけますか?」という相談を受けるそうです。
このオリーブ農家さんにとっては、「オリーブ栽培をしていたいという思い」がまず一番であり、「オリーブ栽培でどう成功するか」にはこだわっていないとのこと。「していたい」の部分に、この時代を生きる私たちにとって、非常に重要なメッセージが込められていると感じます。
「生計が立つようにうまくオリーブを育てたい(育てよう!結果目指してがんばろう!)」ではなく、シンプルに日々、「オリーブを育てていること」がこの方にとって最も大切な価値なのです。
移住してから、「何をされていますか?」と聞かれたら、(たとえまだちゃんと収穫できておらず、商売になっていなかったとしても)「オリーブを栽培しています」と胸を張って言えることが幸せだ、というようなことも述べておられました。
なんて素敵な・・・「オリーブ栽培で成功していること」ではなく「オリーブを栽培していること」自体を幸せのゴールとされていることが、この農家さんの道がブレずにいられる理由だと感じました。
自分が何をしているとき最もワクワクするかを知ることで、この農家さんのようなコンサマトリーな道が開けるのですよね。「コンサマトリー」とは、それをただしているだけで楽しいこと、結果以前にプロセス自体に幸せを感じられる状態です。
夢や目標を表現するとき、「いつか〜〜したい」から「毎日、○○していたい」にに変えてみると、どんな感じがしますか?
「いつか、〜〜したい」→「毎日、○○していたい」
「いつか、〜〜になりたい」→「毎日、○○であり続けたい」
「いつか、〜〜で成功したい」→「毎日、○○の試行錯誤をあれこれ楽しみたい」
「〜〜」には漠然とした憧れのワードが入るかもしれません。一方、○○には、あなたが本当にピュアに喜びを感じられる具体的な行動を入れてみましょう。「いつか、田舎でスローライフでおしゃれに暮らしてみたい」→「毎日、オリーブを栽培していたい」というように。
また、例えば、「いつか、スイーツで起業したい」という夢があったとしたら、それを「毎日、○○していたい」に落とし込む際、いろんなパターンが出てくるはずです。
「いつか、スイーツで起業したい」
→「毎日、粉まみれになってベーキングをしていたい」
→「毎日、新しいスイーツのレシピを考案していたい」
→「毎日、自分が作ったスイーツで喜ぶ人の顔を見ていたい」
→「毎日、スイーツを美しくコーディネートした写真を撮って発表したい」
→「毎日、どの街にどんなお店を出すか、どんなふうに広告するかなどを考えていたい」
・・・など。
人によっては「全部」かもしれません。しかしまず、究極にワクワクする具体的な行動まで落とし込んでみましょう。
よく、夢にまつわる全てを自分で背負わなければならないと考えてしまい、憂鬱になったり億劫になったりすることがあります。しかし、自分が最もやりたい部分以外をはっきりさせたら、あとはそれが得意な人にお任せすることもできます。「究極的に、自分は何をしていたいか」を見極めると、肩の荷が降りるのです。
「毎日、〜〜していたい」という表現により、あなたの夢のエッセンス(本質)を掴むことができます。すると、次のステップをより自分らしく、無駄のない確信とともに、エフォートレスに踏み出せると思うのです。
今日をエフォートレスに。
がんばらないけど、自分らしい夢の本質を掴むことはさぼらない。
Be Effortlessly YOU!!
AZUSA
私の場合は……「毎日、エフォートレスを研究していたい」「毎日、旦那くんと暮らしていたい」「毎日、自然の中でウクレレを弾いていたい」笑 とかです。
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